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パッケージカラーの重要性とそれぞれの色の特徴を紹介
- date:2021年11月2日
- category:COLUMN
色は人間の心理に大きな影響を与えます。
そのため、商品パッケージの色合いをやみくもに決め手はいけません。
また、パッケージカラーは商品コンセプトやイメージを決める大切なものです。
今後の売れ行きにも大きく左右しますので、パッケージカラーはターゲット層を明確にして、性別や世代にあったものを選ぶようにしましょう。
そこで、本記事ではカラーマーケティングの重要性や求められるパッケージカラーの違い、各色味とパッケージの関係についてまとめました。
カラーマーケティングについて知りたい方や商品の訴求力を高めたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
カラーマーケティングの重要性
パッケージカラーを決めるうえで、カラーマーケティングは非常に重要です。
カラーマーケティングとは、消費者の色彩心理を取り入れることで、購買意欲を促すことをいいます。
販売戦略の1つとして利用して取り入れられるカラーマーケティングですが、売れない色や商品コンセプトとマッチしない色など様々です。
場合によっては、タブーな色もあるため、しっかりと意識して色を決めなければなりません。
商品コンセプトにマッチしない色を取り入れてしまうと、訴求力の低下を招きます。
色合い1つで、消費者の行動や精神に大きな影響を与えることから、カラーマーケティングは非常に重要なものです。
求められるパッケージカラーの違い
カラーマーケティングの重要性について理解できたところで、ここでは求められるパッケージカラーの違いについて紹介します。
それぞれの違いを理解して、訴求力を高めましょう。
年代による違い
求められるパッケージカラーは年代によって違います。
例えば、同じ女性でも20代の場合は、カラフルな色合いが比較的人気です。
しかし、40代~50代のように年齢を重ねた女性には、どちらかというと落ち着いた色合いが好まれるといわれています。
そのため、商品コンセプトやターゲット層の性別・年代を明確にしたうえで、ターゲットユーザーに好まれる色合いを選ばなければなりません。
万が一、性別や年齢関係なく商品を訴求したい場合は、男女関係なく幅広い世代に好まれる色にする必要があります。
地域による違い
地域によっても求められるパッケージカラーは変化します。
例えば、同じ20代でも日本人女性は前述のとおり、カラフルな色合いのパッケージカラーを好むのに対して、中国人女性は自然な色合いを好む傾向にあるようです。
2013年1月~4月に株式会社インテージが日本・中国・タイ・ベトナムの20代~50代の男女を対象に「高級感」のある色について「アジア4カ国の色に関する意識調査」を行いました。
中国・タイ・ベトナムは金や銀、黒などきりっとした格調のあるフォーマルタイプを高級感がある色だと回答した割合が多かったようです。
一方、日本は伝統的かつ円熟した雰囲気のあるクラシックタイプが高級感のある色だと回答した割合が約過半数を占める結果となりました。
このように、育った地域や環境によって好まれる色合いは大きな違いがあります。
そのため、自社商品を海外展開しようと考える場合は、地域による違いも考慮したうえでリサーチを行わなければなりません。
商品の特性による違い
パッケージカラーは商品の特性によっても違いが生まれます。
身近なものでいえば、冷たいものは青、温かいものは赤というのも商品特性を意識した色合いです。
また、流通しているキッチン家電の多くが白色です。
これは、キッチンを白色に統一することで、清潔感を演出するためだといわれており、キッチンになじませるために白色を採用していることも、カラーマーケティングの1つといえるでしょう。
このようにイメージにあった色を採用することで、ユーザーは商品名やキャッチコピー、説明文を読む前からどのような商品か判断できるようになります。
一目でどのような商品か判断できるようになれば、興味を引きやすくなるので購買につながりやすいでしょう。
各色味とパッケージの関係
求められるパッケージカラーの違いについて理解したところで、ここでは各色味とパッケージの関係について紹介します。
各色味の特徴を押さえて、効率よくカラーマーケティングを行っていきましょう。
1.赤
赤色は、華やかで情熱的なイメージをはじめ、強さや元気さなどハツラツとした印象があります。
気分を高めてくれるため、購買意欲をかき立てることができるでしょう。
また、お祝い事にも用いられることも多く、おめでたい色だと感じる方も多いかと思います。
このように赤色は、エネルギッシュな雰囲気を与えたい場合に最適な色です。
前述のとおり、温かいものをはじめ、温熱効果のある商品などに利用されます。
また、ワンポイントに赤色を利用すれば、目を引くことができるため、強調させたい部分に活用されることも多いです。
2.青
青色は性別・世代問わず、好感度が高い色といわれており、空や海、水などのイメージがあり、さわやかさや清潔さ、冷たさなど、赤色とは反対の効果があります。
集中力のアップや睡眠促進、鎮静といった心理効果があり、さわやかな気分にしてくれる清涼剤や洗剤のパッケージなどに利用される色です。
知的な雰囲気もあることから、企業のロゴなどにも採用されています。
また、紺色など色が濃いものは、穏やかで落ち着いた感じがあるため、高級感を演出する際に利用されることも多いです。
3.黄
黄色は楽しさや喜び、ポジティブなど活発なイメージがあります。
判断力や気分を高めるなどの心理効果があり、色合いの中で明度がもっとも高い色であることから、赤や黒などを組み合わせるとコントラストを強めることが可能で、他の色との組わせて利用されるケースが多いです。
また、果皮などイメージも強いことから、柑橘系のジュースやフレングランスなど、果物のフレッシュ感をイメージしたい商品パッケージにも多く利用されています。
4.緑
緑色は植物の色合いであることから、健康や若さ、エコ、穏やかといったイメージが強いです。
安心感や調和などの心理効果があり、気持ちを穏やかにして、リフレッシュさせてくれます。
天然成分などのナチュラルさや気持ちを落ち着かせて、フレッシュな気分にされてくれる商品に利用されることが多いです。
また、赤色をはじめとした暖色系、青色をはじめとする寒色系、どちらにも入らない中間色ともいわれています。
5.紫
紫色は、神秘性などのイメージがあり、感受性や創造性を高めてくれる効果があります。
高貴さや優美などの高級感を演出することができるため、化粧品などの商品パッケージに利用されることが多いです。
また、Webサイトやネット広告などのデジタル媒体において、紫を使用すれば、上品なイメージを演出できるでしょう。
パッケージデザインの機能と役割
パッケージを作成するうえで、色がとても大切になってくることを説明いたしました。
そこでパッケージをデザインするにあたって、機能と役割について理解することが重要です。
こちらの記事では、パッケージデザインの機能と役割、またデザインを考える上でのコツ を詳しくご紹介しておりますので、是非併せてチェックしてみてください。
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商品コンセプトを意識したパッケージカラーにしよう
今回は、カラーマーケティングの重要性や求められるパッケージカラーの違い、各色味とパッケージの関係について紹介していきました。
購買意欲を促すためには、色合いが必要不可欠です。
また、同じ性別でも年代や地域などによって、求められる色は異なりますので、ターゲットに好まれる色を採用するようにしましょう。
商品のパッケージカラーやデザインでお困りなら、デザインのプロに依頼するとよいでしょう。
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