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これでもう失敗しない!デザインする際に欠かせない4つの基本原則
- date:2021年12月8日
- category:COLUMN
名刺やポスター・チラシなどの印刷物から会議資料・報告書などまで、日常生活において物をデザインする機会は意外と多いです。
クリエイティブな作業に苦手意識をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
初心者には一見難しそうなデザインですが、高度な専門技術を持ち合わせていなくても、少し工夫をするだけで見違えるほどクオリティが増します。
そこで本記事では、デザインをする際に欠かせない4つの基本原則を紹介します。
これから制作物をデザインする方、デザイン作業に苦戦している方は、ぜひ参考にしてください。
デザインの4つの基本原則とは
制作物をデザインする目的は主に、自分自身の物事に対する理解を深めることや、他者に物事を周知することです。
そのため、ビジュアルを美しく仕上げるだけでなく、情報を正確に分かりやすく伝える必要があります。
デザインとは、文字・色・線・モチーフ・写真・グラフィックなどの複数要素をレイアウトして、世界観を表現することです。
それぞれの要素を単に配置するのではなく、ちょっとした表現技術を用いると完成度が格段に上がります。
デザインをする際に忘れてはならない基本原則が以下の4つです。
- デザインの基本原則
- ・近接(Proximity)
- ・整列(Alignment)
- ・反復(Repetition)
- ・コントラスト(Contrast)
これらの原則はどれも決して難しくありません。
以下でそれぞれの原則について詳しく見ていきましょう。
近接の原則
近接の原則とは、関連する情報を項目ごとにまとめ、グループ化して配置することです。
グループ内の情報の間隔は狭めに、グループ同士の間隔は大きめに余白をとります。
また、グループ内でも特に強調したい情報は、色を変えたり文字を太くしたりすることで、全体にメリハリが生まれるでしょう。
例えば名刺の場合、個人の情報・所属する組織の情報・ロゴマークなどのモチーフの3グループに分けられます。
個人の情報としては名前・役職・個人Eメールアドレスなど、組織の情報としては会社名・業種・所在地・電話番号・Eメールアドレス・ホームページURLなどが挙げられます。
この3グループ同士には余白が保たれ、情報のまとまりが明確です。
また、個人の名前や会社名のフォントを大きくすることで、情報の優先度が伝わります。
書類やチラシなどの場合も、見出しと本文・説明文をセットにし、文字のフォントに強弱をつけると良いでしょう。
近接の原則を意識すると、見る側は自然な目線の流れで情報の構成を判断し、必要な情報を得られます。
要素をバラバラに配置して、混乱が起きないよう注意しましょう。
整列の原則
整列の原則とは、デザインを構成する文字や線・モチーフ・写真・グラフィックなどの要素を、一貫して整列させることです。
要素が整列すると、見えない線が生まれ視線の基準となり、情報を追いやすくなります。
また、それぞれの情報に一体性があらわれ、見た目が洗練されて美しくなります。
整列の具体的な方法は、水平方向に左揃え・中央揃え・右揃え、垂直方向に上揃え・中央揃え・下揃えです。一般的に、日本語で横書きの場合は左揃えが使われます。
整列方法によって見え方や印象が異なるため、目的や制作物の種類によって、適したデザインを選びましょう。
ただし、複数の整列方法を混合させると、視線の軸がブレて読みづらくなるため注意してください。
また、中央揃えで文字を並べると、文字の長さが異なる場合、語頭や語尾がバラバラになります。
そのため、中央揃えは明確な意図がある場合の使用をおすすめします。
反復の原則
反復の原則とは、ビジュアル面の特徴を制作物全体にわたって繰り返すことです。
文字のフォントや色、図形や線などのアイコンに、異なる種類ではなく同じ種類を用いることで、デザインに一体感や統一性が生まれます。
制作物が単調にならずメリハリが生まれるため、見る側の注目を集めるきっかけにもなるでしょう。
例えばイベントポスターの場合、イベント日時や場所・料金・参加条件などを記載します。
このような項目の見出しを同じフォント・サイズ・カラーで配置すると、情報の構成が明確です。
また、見出しの前の中黒(・)を四角やダイヤのモチーフに変えて並べるだけで、デザインに効果的な特徴が生まれます。
さらに、同系統のカラーを要所要所に用いることで、一貫性のあるデザインに仕上がります。
ただし、反復の原則を意識しすぎると、しつこく感じるかもしれません。
見る側の目線が散乱しないように、適度な反復加減が重要です。
コントラストの原則
コントラストの原則とは、コントラストが「対比・対照」などの意味を持つように、要素同士に差をつけて違いを生み出すことです。
一見、近接や整列に反するようですが、まとめる部分と区別する部分を明確にすることで、読みやすくなったり、ビジュアル面の面白さが生まれたりします。
具体的には色やフォントの大きさ・種類、モチーフの形を変えて、コストラストをつけます。
メリハリをつけるためには、見る側が瞬時に認識できるような、大胆な変化を加えることも重要です。
その際には、情報の優先度を考慮しましょう。
他の3原則とのバランスを取りながら、全体の美しさ・見やすさを意識してみてください。
デザインの基本原則を守って完成度を高めよう
それぞれの原則の特徴や効果、実践方法や注意点をお分かりいただけたでしょうか。
デザインの基本原則を守るだけで、初心者の方でも美しく、伝わりやすいデザインができます。
クリエイティブ作業に慣れている方も、上手くいかない時は初心に戻ってみましょう。
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